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マラソンで自己ベストを更新するために重要な体内エネルギー効率

より長く速く走り続けるために重要なのは、「体内エネルギー効率」です。

マラソン練習の落とし穴

マラソンでタイムを伸ばすには、練習での走行距離を伸ばすことが必要不可欠です。
ただし、闇雲に走行距離を追い求めるだけでは、
「オーバートレーニングによるグリコーゲンの不足=エネルギー不足による慢性的な疲労」を引き起こし、練習効率が下がってしまいます。
効率良く走行距離を伸ばすための、ポイントは2つです。
(1)トレーニングで失われたグリコーゲンを速く回復させること。
(2)トレーニング中に脂肪を優先して燃焼させることにより、グリコーゲンを温存させること。

ポイント! グリコーゲンとは?
グリコーゲンは糖源とも呼ばれ、多数のブドウ糖分子がグルコシド結合によって結合した高分子です。ヒトの体内では筋肉や肝臓に蓄えられる貯蔵糖として知られています。筋肉に蓄えられたグリコーゲンは運動時のエネルギーとして消費されます。
アスリートがグリコーゲンを効率的に貯蔵することをスポーツ医学会ではグリコーゲン・ローディングまたはカ―ボ・ローディングと呼びます。筋肉中のグリコーゲンの貯蔵量を増やすことで、糖の枯渇による運動能力の低下を予防します。

運動に使われるエネルギーの特性

運動に使われるエネルギーは、グリコーゲンをはじめとする「糖」と、「脂肪」です。

「糖」と「脂肪」の特徴

「糖」はエネルギーに変えやすいメリットがありますが、体内に400g(=1,600kcal)しか貯めることができません。一方、「脂肪」はエネルギーに変えにくいですが、体内の貯蔵量が多いというメリットがあります。

フルマラソンに必要なエネルギーは一般的に約2,500kcalと言われていますので、体内の貯蔵量の少ない「糖」のエネルギーだけでは理論上は、 フルマラソンを走りきれません。
レースの終盤にパフォーマンスが低下する原因の一つに、「糖」が不足してエネルギーが足りなくなることがあげられます。「糖」の不足を解決するには、「糖」以外でエネルギーになる「脂肪」を有効に使うことが重要です。
しかしながら、「脂肪」をエネルギーに変えるのに時間がかかること、そして「糖」がないと「脂肪」はエネルギーとして使えないことが欠点でもあります。
「糖」を温存し、より早くより多くの「脂肪」をエネルギーとして使えるようにすること、すなわち「体内エネルギー効率の最適化」がエネルギー不足対策のポイントです。

体内エネルギー効率はトレーニングによって改善することができますが、さらに機能性食品=機能性成分を摂取することで、カラダの中からエネルギー効率の最適化を目指せます。

エネルギー効率に着目した機能性素材

機能性素材 主な作用

ヒドロキシクエン酸には、他の機能性成分にはない、マラソンのタイムを伸ばすために必要な2つの作用があります。

ヒドロキシクエン酸とは

ヒドロキシクエン酸は有機酸の一種で、クエン酸と似たような構造をしていますが、クエン酸とは似て非なるものです。
一般的なクエン酸には、運動負荷による乳酸を低減させる作用が報告されていますが、ヒドロキシクエン酸にはクエン酸にはない二つの作用があります。
1:グリコーゲンの回復促進
2:脂肪燃焼促進 クエン酸との違い

TOPIC

ヒドロキシクエン酸 もっと詳しく!

ガルシニアの果皮に多く含まれるヒドロキシクエン酸

ガルシニア(Garcinia cambogia Decr.)とはインド南西部やスリランカなど雨の多い山地に分布するオトギリソウ科フクギ属の高木で、雨季(インドでは5~9月)に果実をつけます。
熟した果実はやや甘く、強い酸味があり、果実(果皮)はタマリンドの代用品としてカレーの酸味付けに使用されています。また、ライムの代用品として魚の保存にも使用され、インドの伝統医学であるアーユルヴェーダでは食べ物の消化を助け、食欲を抑える民間薬として重宝されています。

ヒドロキシクエン酸の利用の歴史

ヒドロキシクエン酸はかつてスイスの製薬会社で肥満の予防薬として研究開発されました。その後、特許切れと同時にアメリカでダイエットサプリメントとして注目され、ブームとなっています。

ヒドロキシクエン酸の安全性

ガルシニアはインドでスパイスとして利用されており、長い食経験があります。
過剰に摂取しない限り、ヒドロキシクエン酸は安全性に問題ないと考えられています。

ヒドロキシクエン酸の作用機序

ヒドロキシクエン酸は、ATPクエン酸リアーゼを阻害し、アセチルCoAの生成を阻害することにより、グリコーゲン回復促進作用や脂肪燃焼促進作用を発揮します。

実証実験(1) 筋グリコーゲン回復促進試験

結果

ヒドロシキクエン酸の摂取により筋グリコーゲンの回復が促進
筋肉中グリコーゲン量/摂取後時間

実験方法

最大酸素摂取量75%の自転車こぎ運動を60分間実施後、高炭水化物食とヒドロキシクエン酸もしくはプラセボを摂取してもらいました。
被験者の筋生検サンプルを運動直後と3時間後に被験者の筋生検を採取し、筋生検サンプル中のグリコーゲン量を測定しました。

試験デザイン

プラセボ対照二重盲見比較試験
(クロスオーバー比較試験)

被験者

健常男性8名

摂取量

ヒドロキシクエン酸として500mg

摂取

単回 運動直後に食事と同時に摂取

測定項目

筋肉(外側広筋)グリコーゲン等

まとめ

ヒドロキシクエン酸を摂取することで、「運動(練習・レース)で失われた筋グリコーゲンの回復を速める=疲れを次の日に残さない」効果が期待でき、次の日の練習パフォーマンス向上につながります。

実証実験(2) 運動時の脂肪燃焼促進試験

結果

ヒドロキシクエン酸の摂取により運動開始から脂肪の燃焼を促進
呼吸商/運動時間

※理論上、炭水化物が100%燃焼したとすると、吸った酸素1に対して、吐き出される二酸化炭素は1になります。これに対して、脂肪が100%燃焼した場合は、0.71となります。

ヒドロキシクエン酸の摂取により持久力が向上
運動時間/プラセボ・ヒドロキシクエン酸

実験方法

VO2max60%の自転車こぎ運動を60分間実施してもらい、この間の呼吸商を調べました。さらに60分の運動後、VO2max80%まで運動負荷を上げ、疲弊するまでの時間を調べました。

試験デザイン

プラセボ対照二重盲見比較試験
(クロスオーバー比較試験)

被験者

アスリートの男性6名

摂取量

ヒドロキシクエン酸として250mg

摂取

5日間

実験内容の詳細はこちら

最大酸素摂取量 75%の自転車こぎ運動を60分間実施

まとめ

ヒドロキシクエン酸を継続して摂取することで、序盤から脂肪が燃焼し、持久力が向上します。

<ヒドロキシクエン酸のハイブリッドパワー>
ヒトを車に例えると、ガソリン(=糖)と電気(=脂肪)を上手く組み合わせてエネルギー源にすることが重要で、ヒドロキシクエン酸はハイブリッドカーのような燃費のいい走りを引き出す効果があります。

  • 1:グリコーゲンの回復促進
  • ガソリン(=糖)の給油スピードが早くなる
  • 2:脂肪燃焼促進
  • ガソリン(=糖)の消費を抑えるために、電気(=脂肪)のエネルギーを利用する

大会に向けたヒドロキシクエン酸の効率的な摂取方法

「グリコーゲン回復促進」と「脂肪の燃焼促進による持久力向上」、2つの作用を持つヒドロキシクエン酸なら、継続して摂取することで、 レース序盤から脂肪がエネルギーとして使え、疲れを次の日に残さず、日々のハードな練習をしっかりこなせます。

大会に向けたヒドロキシクエン酸の効率的な摂取方法
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さらに効率的な水溶性ヒドロキシクエン酸

水溶性ヒドロキシクエン酸は水に溶けやすく、身体に吸収されることが期待できます。

溶解性試験

人工胃液(pH1.2)に水溶性ヒドロキシクエン酸と一般的なヒドロキシクエン酸をいれて20秒後の状態。 水溶性ヒドロキシクエン酸は速やかに(約15秒で)溶けるが、一般的なヒドロキシクエン酸は5分以上混ぜ続けても溶けない。